養成カリキュラム紹介

総合診療専門研修カリキュラム

総合診療医専門研修プログラム冊子
ダウンロードはこちら

『専門研修プログラム』は、一次審査を通過したものであり、まだ二次審査を踏まえて修正・変更があることをご承知おきください。
 

図に当プログラムの施設群による研修コース例を示します。
1年次は基幹施設である日本大学医学部附属板橋病院で内科研修(12ヵ月、内6ヵ月は総合内科)を行います。
2年次は引き続き基幹施設で総合診療専門研修Ⅱ(6ヵ月)・小児科(3ヵ月)・救急科(3ヵ月)を研修します。
3年次は五戸総合病院で総合診療専門研修Ⅰ(12ヵ月)を行います。
 

充実したカリキュラムをご用意しております。

  4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
1年次 日本大学医学部附属板橋病院
内科(各科2か月の研修・総合内科研修6ヵ月)
2年次 日本大学医学部付属板橋病院
総合診療専門研修Ⅱ 小児科 救急救命センター
3年次 五戸総合病院
総合診療専門研修Ⅰ

研修の流れ

疑問があればいつでも解決できる環境

当プログラムは、初期臨床研修を終えた医師を対象とした専門研修(後期研修)であり、3年間で専攻医を育成します。
各研修期間は、総合診療専門研修Ⅰ(12ヵ月)、総合診療専門研修Ⅱ(6ヵ月)、内科(12ヵ月、内6ヵ月は総合内科・総合診療科で研修)、小児科(3ヵ月)、救急科(3ヵ月)となります。
基本的に1年次は内科(板橋病院・日本大学病院・上尾中央総合病院のいずれか)を研修し、
2年次は総合診療専門研修Ⅱ・小児科・救急科(板橋病院・日本大学病院のどちらか)、
3年次は総合診療専門研修Ⅰ(五戸総合病院・岩手県立高田病院のどちらか)を予定しています。(ローテーション順は状況などにより変わることがあります。)

≪各年次の到達目標≫

  • 1年次

    患者の情報を過不足なく明確に指導医や関連職種に報告し、健康問題を迅速かつ正確に同定することを目標にします。

  • 2年次

    診断や治療プロセスも標準的で患者を取り巻く背景も安定しているような比較的単純な健康問題に対して的確なマネージメントを提供することを目標にします。

  • 3年次

    多疾患合併で診断や治療プロセスに困難さがあったり、患者を取り巻く背景も疾患に影響したりしているような複雑な健康問題に対しても的確なマネージメントを提供することができ、かつ指導できることを目標にします。

研修の週間(例)および年間スケジュール

【基幹施設(日本大学医学部附属板橋病院)】
総合診療専門研修Ⅱ

総合内科

 
8:10~9:00 朝カンファレンス・教授回診              
9:00~16:00 病棟業務              
9:00~14:00 外来診療              
9:00~16:00 救急当番              
16:00~16:30 夕カンファレンス              
16:00~17:00 教育カンファレンス              
17:00~19:00 症例カンファレンス              
17:00~翌日9:00 当直業務(平日週1回)              
9:00~翌日9:00 日当直業務(月1~2回)              
外勤日              

内科

腎臓高血圧内分泌内科

 
9:00~13:00 グループ回診・病棟診療              
15:00~17:00 夕回診              
9:00~11:00 教授回診              
17:00~18:00 勉強会              
17:00~翌日9:00 当直業務(平日週1回)              
9:00~翌日9:00 日当直業務(月1~2回)              
外勤日              

小児科

 
9:00~17:00 病棟診療(当直明けはなし)              
9:00~12:00 外来診療              
9:00~11:00 教授・准教授回診              
17:00~18:00 勉強会              
17:00~翌日9:00 当直業務(平日週1回)              
9:00~翌日9:00 日当直業務(月1~2回)              
外勤日              

救急救命センター

 
7:30~8:00 勉強会              
8:00~8:30 グループカンファレンス              
9:00~11:00 入院カンファレンス・回診              
11:00~16:30 病棟業務・救急診療              
16:30~17:30 夕回診              
13:00~15:00 教授回診              
17:00~翌日9:00 当直業務(平日週1回)              
9:00~翌日9:00 日当直業務(月1~2回)              
外勤日              

【連携施設(五戸総合病院)】

内科

 
8:15~17:00 病棟業務              
9:00~12:00 外来業務              
9:00~12:00 外来業務(小児科)              
9:00~15:00 内視鏡検査業務              
14:00~16:00 訪問診療              
17:00~18:00 勉強会等              
17:00~翌日8:15 当直業務(平日週1回程度)              
8:15~翌日8:15 日当直業務(月1~2回程度)              

*日当直業務は、土・日曜日のどちらかとなります。

専門研修における学び方

実務ベースに研修を行うので技術が身につきやすい環境

1.診療現場での学習・教育

診療を通じた学習を基盤とし、診療経験から得た疑問をEBMの方法論に則って文献を通じた知識の収集と批判的吟味を行うプロセスと、総合診療の様々な理論やモデルを踏まえながら経験そのものを省察して能力向上を図るプロセスを両輪とします。学習記録と自己省察の記録を経験省察研修録の作成という形で全研修過程において実施します。現場での教育方略は下記のように行います。

  • (1)外来診療

    経験目標を参考に幅広い症例を確保します。指導医への症例掲示と教育的フィードバックを受ける外来教育法を行います。また、指導医による定期的な診療録レビューや症例カンファレンスを通じた臨床推論や総合診療の専門的アプローチに関する議論などを通じて、総合診療の理解を深めます。技能領域については、朱熟度に応じた指導を提供します。

  • (2)病棟診療

    経験目標を参考に幅広い症例を確保します。毎日入院担当患者の症例掲示と教育的フィードバックの回診を行います。また、多職種カンファレンスを通じて、診断・検査・治療・退院支援・地域連携の過程を理解します。指導医による診療録レビューや主義の学習法は外来と同様です。

  • (3)救急診療

    経験目標を参考に救急外来や救急救命センターで幅広い症例を確保します。基本的な方略としては外来診療と似た形になりますが、緊急度・重症度に応じた迅速的な判断・処置が求められるため、救急診療特有の意思決定プロセスを学ぶことを重視します。救急処置については指導医と共に処置にあたり、経験を積みます。

  • (4)在宅診療

    経験目標を参考に幅広い症例を確保します。始めは指導医と同行し、在宅診療の枠組み及び流れを理解します。次第に独立して訪問診療を提供し経験を積みます。また、症例カンファレンスや多職種カンファレンスを通じて在宅診療の理解を深め、連携の方法を学びます。

  • (5)地域ケア

    地域を支える実地医家と医師会活動を通じて交流し、自身の診療ネットワークを形成して、診療の基盤とします。学校保健活動・産業保健活動に参画し、指導医と共に振り返り、その意義や改善点を学びます。

交流の多い整った環境です

2.診療現場を離れた学習

(1)
総合診療の様々な理論やモデル、組織運営マネージメント、総合診療領域の研究と教育については、関連する学会の学術集会やセミナー、研修会へ参加し、研修カリキュラムの基本的事項を履修します。
(2)
医療倫理、医療安全、感染対策、保健活動、地域医療活動等については、日本医師会の生涯教育制度や関連する学会の学術集会等を通じて学習を進めます。地域医師会における生涯教育講演会は、診療にかかわる情報を学ぶ場としてのほか、診療上の意見交換等を通じて人格を陶冶する場として活用します。

3.自己学習

研修カリキュラムにおける経験目標は、原則的に当プログラムでの経験を必要としますが、経験を十分に得られない項目については、総合診療領域の各種テキストやWeb教材、日本医師会生涯教育制度や関連する学会などにおけるe-learning教材、医療専門雑誌、各学会が作成するガイドラインなどを適宜活用しながら、幅広く学習します。

専門研修における研究

医師としての幅を広げるために最先端の医学・医療を理解し、科学的思考法を体得することは重要なことと考えています。専攻医は原則、学術活動に携わる必要があり、学術大会などでの発表(筆頭)や論文発表(共同著者を含む)を行います。